Googleの「サイドキック」は、AIからより良い結果を得るために状況に応じたプロンプトを提供する

Googleの「サイドキック」は、AIからより良い結果を得るために状況に応じたプロンプトを提供する
画像クレジット: Google

Google は本日開催された I/O 開発者会議で生成 AI に全力で取り組んでおり、より優れたプロンプトを提供することを目的とした Sidekick という新しいツールを発表しました。これは、生成 AI ループ全体の中で人間が最も得意とする唯一の能力を奪う可能性を秘めています。

「プロンプトエンジニアリング」という言葉を耳にしたことがあるかもしれません。これは、チャットボットや画像生成ツールから実際に役立つ結果を生み出せるほど詳細で具体的、かつインテリジェントなリクエストを考える手法です。異なるモデルに最適なプロンプト方法を見つけるのは難しい場合があり、最適な方法を比較検討するサブレディットやその他のオンラインコミュニティが次々と誕生しています。

Google が本日ステージ上で初公開した新しい Sidekick パネルは、Google Docs のサイドパネルに常駐し、ユーザーが書き込む際にドキュメント全体を常に読み取って処理し、具体的に書き込んだ内容に関連するコンテキスト提案を提供します。

Googleが提供した例は、進行中の児童向けストーリーで、サイドキックが物語の続きを示唆するプロンプトを提示していました。デモでは、そのプロンプトを受け取ったらどうなるかが流れ、さらに進行中のドキュメント全体と組み合わせることで、結果をより具体化するための追加のコンテキストが提示されました。生成されたレスポンスは、物語の次の展開となる可能性のあるものでした。

Sidekickは、文書内の情報に基づいてAIが生成した画像も提供できるため、文章中のストーリーを分かりやすく説明するのに役立ちます。Googleは、文書化された会話の要約やスピーカーノートの提供など、Sidekickの機能もデモしました。

これらはすべて、Google が新たにブランド名を変更した Workplace 統合スイート「Duet AI」にまとめられており、Microsoft が Copilot AI を活用した機能で披露したものとそれほど違いはありません。

ここで問題となるのは、AIがプロンプトエンジニアになった場合、そのプロンプトエンジニアを何と呼ぶのかということです。それとも、私たちはすぐに時代遅れになってしまうのでしょうか?

テッククランチイベント

サンフランシスコ | 2025年10月27日~29日

Google I/O 2023の詳細については、TechCrunchをご覧ください。

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宇宙、科学、医療技術を専門とするライター。以前は自動車とモビリティ技術を担当し、AppleとShopifyに勤務。

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