
ここ数年、MicrosoftはExcelに「データ型」という概念を追加し始めました。これは、例えばクラウドから地理情報やリアルタイムの株価データを取り込む機能のことです。Wolframとの提携により、Excelは現在、スプレッドシートに取り込める100種類以上のデータ型に対応しています。しかし、これらの既成のデータ型だけに限定される時代は長くは続きません。近い将来、Excelで独自のデータ型を取り込むことも可能になります。
つまり、例えば「顧客」データ型を使って、サードパーティのサービスから豊富な顧客データをExcelに取り込むことができるということです。その手段としては、Power BI(Excelで以前に公開したあらゆるデータを取り込むことが可能)か、ExcelのMicrosoft Power Query機能(SQL Server、MySQL、PostgreSQLなどの一般的なデータベースに加え、TeradataやFacebookなどのサードパーティサービスを含む、幅広いデータソースに接続可能)が挙げられます。

「これまでExcelのグリッドはフラットな、つまり2次元的なものでした」と、MicrosoftのExcel製品責任者であるブライアン・ジョーンズ氏は本日の発表で述べています。「数値、テキスト、数式を柔軟なグリッド上に配置することができ、人々はそれらの機能を使って素晴らしいものを構築してきました。しかし、すべてのデータがフラットなわけではなく、データを2次元構造に押し込むことには限界があります。データ型によって、Excelで構築できるものに3次元が追加されました。あらゆるセルに、たった1つのセルの中に、豊富な構造化データを格納することができるようになりました。」
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これによりExcelの柔軟性が向上することが期待されており、多くの企業がこれらの機能を採用するでしょう。これらの企業はすぐにAirtableや同様のExcelライクなツールに移行する可能性は低いでしょうが、あらゆる企業が処理能力を超えるほどのデータを収集している現在、データ分析のニーズはますます高まっています。これは、Googleスプレッドシートを含め、Excelの競合製品が現在提供していない機能でもあります。

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エンタープライズ、 Facebook 、 Google 、 Microsoft 、 Microsoft Excel 、 Microsoft-Office 、 mysql 、 Numbers 、オペレーティングシステム、ソフトウェア、スプレッドシート、 Teradata
フレデリックは2012年から2025年までTechCrunchに在籍していました。また、SiliconFilterを設立し、ReadWriteWeb(現ReadWrite)にも寄稿しています。フレデリックは、エンタープライズ、クラウド、開発者ツール、Google、Microsoft、ガジェット、交通機関など、興味のあるあらゆる分野をカバーしています。
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