小惑星採掘の新興企業アストロフォージは今年2回宇宙へ出向き、これまでどの企業も成し得なかったこと、つまり深宇宙の貴重な鉱物の潜在的無限の価値を解き放つことに挑戦する。
TechCrunchが昨年4月にAstroForgeのシードラウンドを報じた際、同社が今年中に実証ミッションを計画していることをお伝えしました。本日、AstroForgeはそのミッションの詳細を発表し、さらに今年後半に観測対象の小惑星へ向かう追加ミッションを実施することを発表しました。

最初のミッションは、SpaceXのTransporter-7型相乗りロケットで4月に打ち上げられる。宇宙技術企業OrbAstroが提供する6Uキューブサットには、「小惑星のような物質」が事前に搭載され、無重力環境におけるAstroForgeの精錬・採掘能力を実証する。2つ目のミッションでは、同社は深宇宙に向かい、10年後には採掘を予定している小惑星の表面データを収集する。
「我々は何らかの方法で小惑星からレゴリスを運び出し、それを我々の精製所で処理する必要があるが、我々は目標の小惑星に関してはその問題を解決できたと考えている」とCEOのマット・ギアリッチ氏はテッククランチとのインタビューで語った。
同社は、大学、NASA、そして非営利研究機関である惑星科学研究所のアドバイザーと協力し、採掘に最も適した小惑星を特定していると述べた。また同社は最近、コロラド鉱山大学と共同で、地球上で採掘・販売したり、宇宙で利用したりできる可能性のある小惑星の金属含有量を評価する論文を発表した。
その論文では、「金属を豊富に含む小惑星の表面構造はまだ調査されていない」と指摘されており、ギアリッチ氏は2回目のミッションでは高解像度画像を用いて対象小惑星の表面を調査することを確認した。しかし、火星と木星の間にある小惑星帯の岩石よりも地球に近いという点以外、この小惑星に関する詳細な情報は明らかにしなかった。
「小惑星帯は遠く離れており、往復14年かかるでしょう」と彼は言った。「研究や探査にはずっと適しています。[…] 私たちにとって、それは実現可能な事業ケースではありません。」
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代わりに同社は、ヒューストンに拠点を置くインテュイティブ・マシーンズ社と共同で月周回軌道に乗り、その後深宇宙へと向かう。アストロフォージの宇宙船は、やはりオーブアストロ社から供給され、目標の小惑星まで11ヶ月というはるかに短い旅に出発する。
アストロフォージ社は、小惑星に着陸する3回目のミッションと、プラチナを地球に持ち帰る同社初の精錬ミッションとなる4回目のミッションを積極的に計画している。
アリア・アラマルホダエイは、TechCrunchで宇宙・防衛産業を担当しています。以前は、カリフォルニア・エネルギー・マーケットで公益事業と電力網を担当していました。彼女の記事は、MITのUndark Magazine、The Verge、Discover Magazineにも掲載されています。ロンドンのコートールド美術研究所で美術史の修士号を取得しています。アリアはテキサス州オースティンを拠点としています。
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