
開発者コミュニティに広く受け入れられているオープンソースのマイクロコントローラーで最もよく知られているArduinoは、今やエンタープライズの世界にもしっかりと目を向けています。特に、同社はZ世代やミレニアル世代のエンジニア層に確固たる地位を築いていると考えています。過去10年ほど、メーカー業界でArduinoが広く普及してきたことから、この分野のほぼ全員が、少なくともArduinoの技術について知っていると言えるでしょう。
「(Z世代とミレニアル世代の)エンジニアは、世界中のSTEMプログラムでArduinoボードを使って育ちました」と、共同創業者兼CEOのマッシモ・バンジ氏はリリースで述べています。「彼らは、当社のオープンソースハードウェア、ソフトウェア、そしてクラウドサービスの使いやすさ、シンプルさ、そしてパワーに慣れ親しんでいます。彼らは今、労働力として働き始める中で、こうしたニーズを企業にも持ち込んでいます。」
この取り組みを後押ししているのは、ロバート・ボッシュ・ベンチャーキャピタル、ルネサス、Anzu Partners、そしてArmから新たに調達したシリーズBラウンドで3,200万ドルの資金です。趣味や教育分野での実績を持つ同社にとって、エンタープライズ分野への進出は少々奇妙な動きですが、エンタープライズ分野で大きな収益が見込めることは間違いありません。また、ここ数年、同社の既製ボードが職場向けソリューションに統合されるケースが増えていることからも、エンタープライズ分野への進出は同社にとって前例のない道ではないかもしれません。
「Arduinoは、既に強力なエンジニアリングコミュニティをさらに拡大し、エンタープライズ市場を取り込むというユニークな機会を得ています」と、ルネサスのシニアバイスプレジデント、クリス・アレクサンドル氏はリリースで述べています。「顧客基盤の拡大と破壊的なエンタープライズプラットフォームを目指すArduinoの計画を支援できることを大変嬉しく思います。」
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ブライアン・ヒーターは、2025年初頭までTechCrunchのハードウェア編集者を務めていました。Engadget、PCMag、Laptop、そして編集長を務めたTech Timesなど、数々の大手テクノロジー系メディアで活躍してきました。Spin、Wired、Playboy、Entertainment Weekly、The Onion、Boing Boing、Publishers Weekly、The Daily Beastなど、様々なメディアに寄稿しています。Boing Boingのインタビューポッドキャスト「RiYL」のホストを務め、NPRのレギュラー寄稿者でもあります。クイーンズのアパートでは、ジュニパーという名のウサギと暮らしています。
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