ダイソンは密かにロボットを開発していた

ダイソンは密かにロボットを開発していた
画像クレジット:ダイソン

ダイソンといえば、掃除機、あるいは飛行機を待つ間にためらいがちに手を突っ込んだ、あの強力すぎるドライヤーをご存知でしょう。ヘアドライヤーや扇風機も見たことがあるかもしれません。ダイソンは空気を循環させるプレミアム製品を開発する会社です。つまり、吸い込まないなら吹き出す、ということです。

最近、ダイソンは、非常に奇妙な顔装着型空気清浄機を発売しました。この製品発表に際し、ダイソンはその背後にある研究成果を惜しみなく紹介しました。研究室を垣間見ることができ、高級掃除機をはるかに超える製品の未来像を垣間見ることができました。そして、その未来像にはロボットも含まれていることが判明しました。

本日、フィラデルフィアで開催された国際ロボット工学・オートメーション会議(ICRO)において、ダイソンはこれまで厳重に秘密にしてきた広範な研究の一環である「秘密のロボットプロトタイプ」を公開しました。公開されたロボットアームの写真には、ABBなどの企業が製造する小型の産業用ロボットによく似たものも含まれていました。

画像クレジット:ダイソン

一見すると、大きな違いはアタッチメントのようです。これには、人間の手によく似た柔らかい把持部を備えたハンドと、当然ながら掃除機用のアタッチメントが含まれます。同社が指摘するように、ロボット技術はどこからともなく現れるわけではありません。ロボット掃除機のような製品には、驚くほどの画像処理、AI、そして自律性が組み込まれています。しかし、純粋に投資の観点から見ると、これは単なる小さな一歩を踏み出す以上のものになるかもしれません。

画像クレジット: ダイソン

こうした方向転換や拡大には、いつも少し警戒しています。トヨタのTRIとの取り組みのように、思慮深く計画的な取り組みもあれば、サムスンのロボット工学への取り組みのように、見せかけだけのものに感じられるものもあります。ダイソンは、2016年に買収した英国ウィルトシャー州チッペンハムにある旧英国空軍基地、ハラビントン飛行場の航空機格納庫を改修していると発表しました。この新しい研究所には、約250人のロボット技術者が異動する予定です。

画像クレジット:ダイソン

関連するプレスリリースで同社は次のように述べています。

テッククランチイベント

サンフランシスコ | 2025年10月27日~29日

ダイソンは、同社史上最大規模のエンジニア採用活動の半ばを迎えています。今年は2,000人がこのテクノロジー企業に入社し、そのうち50%はエンジニア、科学者、そしてプログラマーです。ダイソンはロボティクス分野への取り組みをさらに加速させ、コンピュータービジョン、機械学習、センサー、メカトロニクスなどを含む様々な分野で250人のロボティクスエンジニアを採用するとともに、今後5年間でさらに700人のロボティクス分野の採用を見込んでいます。そのマスタープランは、ハラビントン飛行場に英国最大かつ最先端のロボティクスセンターを建設し、2020年代末までにその技術を家庭に届けることです。

すぐにもっと増えることを期待します。

トピック

ブライアン・ヒーターは、2025年初頭までTechCrunchのハードウェア編集者を務めていました。Engadget、PCMag、Laptop、そして編集長を務めたTech Timesなど、数々の大手テクノロジー系メディアで活躍してきました。Spin、Wired、Playboy、Entertainment Weekly、The Onion、Boing Boing、Publishers Weekly、The Daily Beastなど、様々なメディアに寄稿しています。Boing Boingのインタビューポッドキャスト「RiYL」のホストを務め、NPRのレギュラー寄稿者でもあります。クイーンズのアパートでは、ジュニパーという名のウサギと暮らしています。

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