GitHubのCopilot Chatが企業向けにパブリックプレビュー開始

GitHubのCopilot Chatが企業向けにパブリックプレビュー開始
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画像クレジット: GitHub

GitHubは今年初め、コード補完ツールCopilotをChatGPTベースのコード中心のチャットボットを含む、より多くのユースケースに拡張する取り組みであるCopilot Xを発表しました。これまでこのチャットボットはプライベートプレビュー版のみで提供されていましたが、本日より、Visual StudioおよびVS Codeを利用するすべてのGitHubビジネスユーザー向けに、Copilot Chatが限定パブリックベータ版として提供されます。

「この新たな進化により、GitHub CopilotはIDE内でコンテキスト認識型の会話型アシスタントとなり、開発者はシンプルなプロンプトで複雑なタスクを実行できるようになります」と、GitHubのマリオ・ロドリゲスは本日の発表で述べています。「チームのすべての開発者、経験の浅い開発者から経験豊富な開発者まで、数日かかっていたアプリケーション全体の構築や膨大なコードのデバッグをわずか数分で実行できるようになります。」

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Copilot Chatの特長は、単なるチャットボットではなく、作業中のコードのコンテキスト全体を認識できる点です。Copilot ChatはGPT-4を搭載していますが、GitHubは、IDEで作業中のコンテキストを理解できるという点を強調しています。つまり、より汎用的な生成型AIチャットアシスタントの能力を超え、開発者が開発フローを中断することなく作業を進めることができるということです。「私たちは、汎用的に機能するものを取り入れ、開発者の環境をコンテキストとして認識できるようにしています」とロドリゲスは説明します。

Copilot Chat は、特定のコーディングに関する質問や、開発者によるエラーやバグの修正を支援するだけでなく、セキュリティ問題の修正やコード分析(同僚がコードにコメントを追加するのを「忘れた」場合など)の提供にも役立ちます。

CoPilot Chat で Jest フレームワークを使用してユニットテストを書く
CoPilot ChatがJestフレームワークを使ってユニットテストを記述している様子。画像クレジット: GitHub

GitHubのCEO、トーマス・ドームケ氏が先月私に語ったところによると、Chatはまだプライベートプレビュー段階だったものの、この新サービスへのアクセスを求める企業からの強い要望が見られたという。「2前にCopilotのプレビュー版をリリースした時と比べると、 企業 から『CopilotだけでなくCopilot Xも欲しい』という声が上がるなど、導入のスピードは格段に速くなっています。プレビュー期間(通常 の期間よりも緩やかな設定)にさえ同意して、『数ヶ月も待つのは嫌だ。今すぐChatが欲しい』とおっしゃる企業が増えていることに、私たちは驚いています。」             

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フレデリックは2012年から2025年までTechCrunchに在籍していました。また、SiliconFilterを設立し、ReadWriteWeb(現ReadWrite)にも寄稿しています。フレデリックは、エンタープライズ、クラウド、開発者ツール、Google、Microsoft、ガジェット、交通機関など、興味のあるあらゆる分野をカバーしています。

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