
ソニーが5,000ドルの3Dディスプレイを発表しましたが、おそらくあなたには向かないでしょう。主に消費者向け製品で知られるソニーは、Spatial Reality Displayでクリエイティブプロフェッショナル、具体的にはコンピューターグラフィックスや映画のVFXといった分野で活躍する人々をターゲットにしています。基本的に、アーティストがVRヘッドセットを装着することなく3D作品を鑑賞できる方法です。
ソニーは、この種の技術をニッチなユーザー層向けに提供した最初の企業ではありません。Looking Glassディスプレイは、おそらくこの分野で現時点で最もよく知られている製品でしょう。しかし、あの巨大な8Kスクリーンとは異なり、ソニーの製品は実際には1人のユーザー、つまりデスクトップPC用のディスプレイとして設計されています。また、Amazon Echo Showに似た外観も特徴的です。

この製品と既存のデバイスとの大きな違いは、垂直方向と水平方向のアクセスや距離など、ユーザーの視聴位置を判定し、ミリ秒単位で調整して画像を特定の角度に合わせるセンサーを搭載していることです。
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ソニーはこれを「非常にリアルな仮想環境」と表現しています。今年のCESでは、近日公開予定の『ゴーストバスターズ』続編に登場するEcto-1のレンダリング画像を用いたこの技術の初期バージョンを披露し、報道関係者向けに最終バージョンのスクリーンのデモを行う予定でしたが、COVID-19のパンデミックの影響で電話会議での実施にとどまりました。そのため、この記事の執筆時点では、3D映像の有効性について具体的なコメントはできません。
同社はソニー・ピクチャーズと協議を重ね、前述の映画『ゴーストバスターズ』のCGエフェクト開発にこの技術を活用しました。フォルクスワーゲンもプロジェクトの初期段階から関与し、アイデア創出やデザインプロセスにおけるこの技術の活用可能性を検討してきました。
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その他のユーザー向けには、このディスプレイは来月ソニーから販売される予定です。
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ブライアン・ヒーターは、2025年初頭までTechCrunchのハードウェア編集者を務めていました。Engadget、PCMag、Laptop、そして編集長を務めたTech Timesなど、数々の大手テクノロジー系メディアで活躍してきました。Spin、Wired、Playboy、Entertainment Weekly、The Onion、Boing Boing、Publishers Weekly、The Daily Beastなど、様々なメディアに寄稿しています。Boing Boingのインタビューポッドキャスト「RiYL」のホストを務め、NPRのレギュラー寄稿者でもあります。クイーンズのアパートでは、ジュニパーという名のウサギと暮らしています。
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