報告書は、気候変動対策を「停滞させている」業界団体にアップルが加盟していると非難

報告書は、気候変動対策を「停滞させている」業界団体にアップルが加盟していると非難
建物の側面にあるAppleのロゴ
画像クレジット: Emmanuel Dunand / AFP / Getty Images

テック・トランスペアレンシー・プロジェクトの新しい報告書によると、アップルは環境に配慮したテクノロジー企業としての自社の宣伝に尽力する一方で、「温室効果ガスの排出削減に向けた取り組みと闘っている」複数の業界団体に加盟した。

報告書によると、同社は2020年というごく最近まで、複数の「地球温暖化対策を妨害しようとするビジネス団体」の積極的なメンバーだった。報告書では、ビジネス・ラウンドテーブル、ビジネスヨーロッパ、テキサス・ビジネス協会など、いわば「煤」にまみれた団体に所属しているとされている。アップルは、この報告書に関するコメント要請には応じなかった。

ビジネス・ラウンドテーブルは、昨年民主党が提出した3兆5000億ドルの予算決議に反対した多くの企業支援団体の一つだった。この決議には、電気自動車の開発促進と再生可能エネルギーの増産に向けた1500億ドルの計画が含まれていた。アルファベット、ウォルト・ディズニー、セールスフォース・ドットコムも加盟するこの業界団体は、予想通り、法人税増税を理由にこの法案に反対した。

2020年までAppleが支援していたもう一つの団体、テキサスビジネス協会(TAB)は、2019年の声明で「代替エネルギー政策の促進という具体的な効果を持つ環境規制の活用」に反対を表明した。同声明では、オゾン層とメタンガスに関するより厳しい規制にも反対する姿勢を示している。

「気候変動を『現代の決定的な課題』と称するアップルが、TABとの提携と自社の環境保護への姿勢をどう両立させているのかは不明だ」とテック・トランスペアレンシー・プロジェクトは述べた。同プロジェクトはまた、電子廃棄物の抑制を目指す修理権法にアップルがこれまで抵抗してきた歴史を批判した。

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ハリ・ウェーバーはTechCrunchのシニアライターとして気候変動問題を担当していました。彼女の記事はGizmodo、Fast Company、VentureBeat、dot.LA、Input、The Next Webにも掲載されています。お問い合わせは[email protected]まで。

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