
人気の Next.js React フレームワークを開発し、資金力のある企業である Vercel は本日、年次カンファレンスの基調講演で Next.js 12 のリリースを発表しました。
Next.js はデフォルトでは主に静的サイトの構築を支援することに重点を置いていますが、Next.js 12 では、開発者がユーザーにパーソナライズされたコンテンツを提供しやすくするための、Vercel が「ミドルウェア」と呼ぶ機能が導入されています。Vercel が「Web 向け SDK」と呼ぶ Next.js 12 では、ES モジュールと URL インポートのサポート、インスタント HMR とビルド、そしてワークフローとコラボレーションにおける重要なイノベーションも導入されています。
「Jamstackと静的サイトが人気になったのは、フロントエンド開発者がエッジにプッシュできるようになったからです」と、VercelのCEO、ギレルモ・ラウチ氏は述べています。「しかし、何年も経つうちに、開発者や消費者がエッジで事前にレンダリングされた成果物のスピードを気に入っていることに気付き始めました。しかし、静的ワークロードの制約、特にユーザーのパーソナライゼーション、機能フラグ、A/Bテストといったものは気に入らなかったのです。」
Vercelプラットフォームのエッジ機能と、Next.jsフレームワークの対応するプログラミングモデルの強化により、Rauch氏の言葉を借りれば、お客様は「静的なスピードで動的なパワーを実現」できるようになります。Vercelがこの新しいAPIを「ミドルウェア」と呼んでいるように、このミドルウェアとVercelのエッジ機能を組み合わせることで、開発者はデプロイ時にわずか数行のコードを追加するだけで、このコードをグローバルにデプロイできます。
「ミドルウェアが登場する前の世界では、A/Bテストを実行する際、両方のテストの大部分をテストに含めていました。私はAテストとBテストを一緒に実行しています。ミドルウェアのおかげで、リクエストが処理される前にこれらの選択を行うことができるため、『Aだけ、それともBとCだけ』といった判断が簡単にでき、非常にパフォーマンスの高いテストを実現できます」と、VercelのCROであるKevin Van Gundy氏は説明します。
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フレデリックは2012年から2025年までTechCrunchに在籍していました。また、SiliconFilterを設立し、ReadWriteWeb(現ReadWrite)にも寄稿しています。フレデリックは、エンタープライズ、クラウド、開発者ツール、Google、Microsoft、ガジェット、交通機関など、興味のあるあらゆる分野をカバーしています。
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