
石油会社シェルの米国子会社が、EV充電ネットワーク運営会社ボルタを1億6,900万ドルの全額現金取引で買収する。
合併契約の条件に基づき、シェルUSAは合併完了後、ボルタの発行済みクラスA普通株式の全てを1株あたり0.86ドルで現金で取得する。これは、2023年1月17日のボルタ株終値に対して約18%のプレミアムとなる。昨年11月以来1ドル未満で取引されていたボルタ株は、今回の発表を受けて0.73%上昇した。
2021年に特別買収会社との合併により上場したVoltaは、広告ベースのビジネスモデルを採用しています。同社はショッピングモールや食料品店に充電器を設置し、EVドライバーは無料でバッテリーを充電できます。充電器には大型のメディアディスプレイが設置されており、小売業者や消費財メーカーはEVユーザーにリーチするための広告スペースとして活用できます。
同社は創業初期から投資家の注目を集め、SPAC化前に2億ドル以上の資金を調達しました。しかし、株価は低迷し、現金残高は枯渇しています。この現金不足は深刻なため、買収契約に基づき、シェル傘下のボルタは買収完了まで融資を行い、ボルタの資金調達を支援する予定です。取引は2023年上半期に完了する予定です。
「厳しい市場環境と継続的な資本制約の中、ボルタが単独で株式を取得する能力は限られていました。今回の取引は株主にとって価値を創造し、優秀な従業員をはじめとするステークホルダーに明確な前進の道筋を提供します」と、暫定CEOのヴィンス・カベッジ氏は声明で述べています。
ボルタの取締役会で全会一致で承認されたこの取引は、電気自動車の需要が高まる中、エネルギー企業がEV充電インフラを買収または投資する最新の事例です。BP、トタル、フランスのEDFなど、EV充電設備を買収する石油会社は増え続けています。
シェルは以前、欧州の充電ネットワークであるユビトリシティを買収した。
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キルステン・コロセックは、EVや自動運転車から都市型航空モビリティ、車載テクノロジーに至るまで、10年以上にわたり交通の未来を取材してきた記者兼編集者です。現在はTechCrunchの交通担当編集者であり、TechCrunchのEquityポッドキャストの共同ホストを務めています。また、ポッドキャスト「The Autonocast」の共同設立者兼共同ホストでもあります。以前はFortune、The Verge、Bloomberg、MIT Technology Review、CBS Interactiveに寄稿していました。
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