ドイツ宇宙機関が地球上で使用できる自律型電動都市交通のプロトタイプを公開

ドイツ宇宙機関が地球上で使用できる自律型電動都市交通のプロトタイプを公開
画像クレジット: CC BY 3.0 (新しいウィンドウで開きます)ライセンスに基づく DLR。

ドイツ航空宇宙センター(DLR)は、「U-Shift」と呼ばれる多目的用途の都市型モビリティ車両のプロトタイプを公開しました。U-Shiftは完全電気自動車で、自動運転を前提に設計されており、オンデマンドシャトル、バス、荷物配送用の移動式配送センター、さらには移動販売車など、様々な用途で活用できます。

画像からもわかるように、U-Shiftのベース部分は非常にシンプルで、車輪、駆動システム、バッテリーで構成されています。DLRは、用途に応じて交換可能なモジュール式の上部コンポーネントを想定しており、風通しの良い全面ガラス張りのバスや、よりシンプルな貨物カプセルなど、様々な追加ユニットが描かれています。

このモジュール性により、U-Shiftは都市交通の多様なニーズにより適切に対応できるようになり、状況に応じて比較的容易にモードを切り替えられる柔軟性も備えています。COVID-19パンデミック中に必要とされたようなロックダウン中など、個人の移動手段の必要性が減る時期には、このような車両群をオンデマンドの荷物や食料品の配達に転用することも容易に想像できます。

このプロトタイプは機能的には動作しますが、自律走行ではなく、遠隔操作で動作します。最高速度もそれほど速くはありませんが、必要に応じて24時間連続運転が可能です。このプロトタイプの主な目的は、貨物用カプセルと乗客用カプセルを交換するシステムをテストし、供給企業と生産に向けた道筋を策定することです。また、ドアの開閉方法やアクセス性といったユーザーインターフェースを研究することも目的としています。

DLRは、このプロトタイプのテストから収集したすべての情報を活用し、2024年までに最高時速60km(時速40マイル弱)に達することができる2番目の完全自動運転バージョンを開発する予定です。この次のプロトタイプは、潜在的な生産バージョンにかなり近づくはずであり、ビジネスチャンスと商業化にもさらに重点が置かれることになります。

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宇宙、科学、健康技術を専門とするライター。以前は自動車とモビリティ技術を担当し、AppleとShopifyに勤務。

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