Googleの次世代IDEであるProject IDXがオープンベータ版に登場

Googleの次世代IDEであるProject IDXがオープンベータ版に登場

Googleは火曜日に開催された年次開発者会議「Google I/O 2024」において、次世代AI中心のブラウザベース開発環境「Project IDX」のオープンベータ版を公開したことを発表しました。同社は8月に、ウェイティングリスト制の招待制サービスとしてこれを開始しました。

Googleによれば、すでに10万人以上の開発者がこのサービスを試用しているという。

「AIの普及が進むにつれて、AIの導入に伴う複雑さはますます困難になり、増大しています。私たちはこの課題の解決に貢献したいと考えました」と、GoogleのDeveloper X担当バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーであり、同社の開発者リレーション責任者でもあるJeanine Banks氏は述べています。「そこで、私たちはマルチプラットフォーム開発エクスペリエンスであるProject IDXを構築しました。これにより、アプリケーションを迅速かつ容易に構築できます。Project IDXは、Next.js、Astro、Flutter、Dart、Angular、Goなどの使いやすいテンプレートを提供することで、お好みのフレームワークや言語でスムーズに開発を開始できます。」

今回のアップデートでは、Google Maps Platformとの統合がIDEに追加され、アプリへの位置情報機能の追加が容易になるほか、Chrome Dev ToolsおよびLighthouseとの統合によりアプリケーションのデバッグも容易になります。また、Google Cloudのフロントエンドおよびバックエンドサービスを実行するためのサーバーレスプラットフォームであるCloud Runへのアプリのデプロイも近日中に開始される予定です。

この開発環境は、Google の AI を活用したコンプライアンス プラットフォームである Checks とも統合されます。Checks 自体は火曜日にベータ版から一般提供に移行する予定です。

もちろん、IDXはAI対応アプリケーションの構築だけでなく、コーディングプロセスにおけるAIの活用も目指しています。これを実現するために、IDXには、コード補完やチャットアシスタントサイドバーといった、現在では標準機能となっている機能の多くが搭載されているほか、コードスニペットをハイライト表示したり、Photoshopのジェネレーティブフィル機能のようにGoogleのGeminiモデルにコードスニペットの変更を指示したりするといった革新的な機能も搭載されています。

Gemini がコードを提案するときは必ず、元のソースとそれに関連するライセンスにリンクします。

GoogleがオープンソースのVisual Studio Codeをコアとして構築したProject IDXは、GitHubとも統合されているため、既存のワークフローとの統合が容易です。IDXの最新リリースの一つでは、モバイル開発者向けにiOSおよびAndroidエミュレーターがIDEに内蔵されました。

画像クレジット: Google

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フレデリックは2012年から2025年までTechCrunchに在籍していました。また、SiliconFilterを設立し、ReadWriteWeb(現ReadWrite)にも寄稿しています。フレデリックは、エンタープライズ、クラウド、開発者ツール、Google、Microsoft、ガジェット、交通機関など、興味のあるあらゆる分野をカバーしています。

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