
Emberは、注目に値する魅力的な企業です。ロサンゼルスを拠点とするこのスタートアップは、自己発熱マグカップで業界に参入し、その後、温度管理技術の知見を活かしてコールドチェーン分野に進出し、医療用品輸送用のコンテナを開発しました。
最新製品の発売で、同社は原点回帰したと言えるでしょう。そして率直に言って、哺乳瓶はまさにこの用途に合致しています。コーヒーを飲み忘れてぬるくならないよう注意するよりも、ミルクを体温に保つことの方が重要なニーズだとさえ言えるかもしれません。
ベビーボトルは、Emberの様々なマグカップと似たような仕組みです。「スマートウォーミングパック」にボトルを置くと、98.6℃まで温まります。2023年ですから、アプリも必要です。アプリを使えば遠隔操作で温めたり、授乳の記録を経時的に記録したりできます。

CEOのクレイ・アレクサンダー氏は、自身の子育て経験がこの製品の誕生のきっかけになったと語り、「もっと良い解決策があるはずだと確信し、アイデアを練り始めました。それが最終的にEmberベビーボトルシステムへと繋がりました。このシステムは、親御さんが心配事を減らし、赤ちゃんとのかけがえのない時間を楽しめるよう、時間を節約するために設計されました」と述べています。
この哺乳瓶は、哺乳瓶と乳首2個、保温パック、そして持ち運び用の「保温ドーム」がセットになった「システム」として販売されています。現在出荷中で、予想通り価格は安くはなく、Emberのサイトで購入すると400ドルかかります。
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ブライアン・ヒーターは、2025年初頭までTechCrunchのハードウェア編集者を務めていました。Engadget、PCMag、Laptop、そして編集長を務めたTech Timesなど、数々の大手テクノロジー系メディアで活躍してきました。Spin、Wired、Playboy、Entertainment Weekly、The Onion、Boing Boing、Publishers Weekly、The Daily Beastなど、様々なメディアに寄稿しています。Boing Boingのインタビューポッドキャスト「RiYL」のホストを務め、NPRのレギュラーコメンテーターとしても活躍しています。クイーンズのアパートでは、ジュニパーという名のウサギと暮らしています。
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