
AWS は本日、今週ラスベガスで開催される同社の顧客カンファレンス AWS re:Invent で、Kubernetes クラスター用の新しいオープンソース自動スケーリングツール「Karpenter」を発表しました。
クラウドコンピューティングの利点の一つは、必要なリソースニーズに合わせて自動的にスケーリングできることです。少なくとも理論上はそうなります。しかし実際には、Kubernetesクラスターを管理する管理者は、適切な量のリソースが確保されているか、あるいはサービスのダウンを防ぐために、クラスターを注意深く監視する必要がありました。
Karpenterは、クラウドコンピューティングの理想を実現するために設計されています。AWSのChanny Yun氏は、この新ツールを発表するブログ記事の中で、その利点について説明しています。
「[Karpenter]は、変化するアプリケーション負荷に応じて適切なサイズのコンピューティングリソースを迅速に起動することで、アプリケーションの可用性とクラスタ効率の向上を支援します。また、Karpenterはアプリケーションのニーズに合わせてジャストインタイムのコンピューティングリソースを提供し、まもなくクラスタのコンピューティングリソースフットプリントを自動的に最適化することで、コスト削減とパフォーマンス向上を実現します」とユン氏は記しています。
Kubernetesワークロードを分析し、リソース制限のために起動できないポッドに基づいて必要なリソースを判断します。その後、クラウドプロバイダーに情報を送信し、その情報に基づいてコンピューティングリソースを追加または削除します。
ここで重要なのは、オープンソースツールであるKarpenterはAWSクラウドリソース専用に設計されているわけではなく、基盤となるKubernetesクラスターに関する情報を任意のクラウドプロバイダーに送信できることです。KarpenterはKubernetesパッケージマネージャーであるHelmを利用してKubernetesワークロードを特定します。また、コンピューティングリソースを自動プロビジョニングするには権限が必要です。
Karpenter は、Apache 2.0 ライセンスの下で提供されるオープン ソース ツールであり、現在利用可能です。
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ロン・ミラーは、TechCrunch の企業記者でした。
以前はEContent Magazineの寄稿編集者として長年活躍していました。CITEworld、DaniWeb、TechTarget、Internet Evolution、FierceContentManagementなどで定期的に記事を執筆していました。
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ロンは以前、Intronisの企業ブロガーとしてIT関連の記事を毎週1回執筆していました。Ness、Novell、IBM Mid-market Blogger Programなど、様々な企業ブログに寄稿しています。
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